日本酒のおいしさを維持できる期間

日本酒のおいしさを維持できる期間
せっかく美味しい日本酒を入手しても、なかなか飲むタイミングがなくて古くなってしまうこともあります。いつ頃まで美味しく飲むことができるかを知っておくと、いつまでに飲まなければいけないのかがわかって安心です。ウィスキーのように蒸留したものであれば長期保存ができますが、お米から醸造する日本酒では、火入と言われる瓶詰め前の加熱処理からおよそ1年が美味しく飲める期間です。ただし火入をしないで瓶詰めされる生超造酒では9ヶ月が限度となります。 古くなると段々と黄色くなり、最終的に茶色になることもあります。色だけではなく香りや味も変化して、飲みにくくなってしまうので注意が必要です。保管方法としては、特に冷蔵保存する必要はなく、冷暗所での常温保存が基本となります。特に注意が必要なのが直射日光です。紫外線を含むことや温度が上昇することで劣化が進んでしまいます。また開封後は菌が繁殖しやすいので、なるべく早く飲んだ方が良いでしょう。
開栓した日本酒は早めに飲みきることが大切
日本酒は開栓してから少し時間が経過した方が美味しいと聞くことがありますが、これは瓶の中に入り込んだ空気に触れることで隠れていた香りが解き放たれるためです。ワインのテイスティングと同じで空気とシェイクすることでこれまでにない香りを楽しむことができます。それでは日本酒は開栓してからどのくらいまで美味しく飲めるのかというと2日から3日程度だとされています。実際の味わいは2、3日程度では変わりませんが、1週間も経つと徐々に風味が変化してくるのがわかるようになります。もともと日本酒はアルコールにより殺菌されており長期間の保存が可能なため賞味期限が定められていませんが、やはり美味しく飲める期間というものがあり製造から1年くらいとされています。もちろん未開封な状態であればのことで、開封後は徐々に風味が落ちてくるためなるべく早く飲みきることが大切です。もしどうしても飲めない場合は料理に使用して使い切るようにします。